団塊の世代とは、1947年~1949年に生まれた世代のことを指します。
1945年以降、最も生まれた人数の多い年代であり、1年間に200万人を超える出生数がありました。
この年代の人たちは、2022年から2024年にかけて、いわゆる後期高齢者である75歳以上になります。
そのため、高齢化が今まで以上に加速し、「2025年問題」と呼ばれている現象を起こすことが懸念されています。
後期高齢者になると、どうしても医療機関への受診が増えてしまいます。
したがって、2025年以降は、異あままで以上に看護師の数が不足することが予想されます。
しかし、少子化によって新しく看護師になる人の数はどうしても減少傾向にあるため、新たに期待されているのが潜在看護師の存在です。
潜在看護師は、2010年末現在で約71万人ほど存在しているといわれています。
これは、現在就業している全看護職員の半分弱に相当する人数だそうで、年間の新規資格取得者の14倍に相当する人数です。
ですから、潜在看護師の一部が現役に復帰してくれたら、かなり強い戦力になります。
このようなことから、2015年10月に「看護師等の人材確保の促進に関する法律」が改正施行され、離職した看護師は都道府県ナースセンターに届け出る努力義務が課されました。
これは、看護師の再就職を容易にするための制度であり、医療関係者からも注目されています。
高齢化社会により、潜在看護師が復職しやすい環境は徐々に整いつつあります。
ブランクがあっても十分活躍できるチャンスはあるので、離職中の看護師はぜひ私生活が落ち着いたら、リスタートを切ってみてはいかがでしょうか。